精神科チーム医療推進委員会では、2014年1月から清和会全職員が参加出来る事例検討を中心とした合同カンファレンスを月二回のペースで実践しています。
時には清和会以外の関係機関の方も参加していただいています。これまで提供された事例を通して、新規入院患者さんの退院に向けた治療や対応の改善、長期入院患者さんの希望に応え処遇改善を図る方法、外来患者さんの在宅生活での問題解決方法など、多岐にわたったテーマが検討されました。
カンファレンスでは対象者の方が希望される生活や人生がどのようなものなのか・・・多職種で情報を出し合い経験知を共有し、そのためにはどのような治療やかかわりが必要なのか・・皆さんの意見でホワイトボードを埋め尽くしながら、活発な議論が重ねられていきます。(ブログ上のホワイトボード写真はフィクションです)
昨年12月に事例提唱者へ合同カンファレンスに参加してどのような変化を感じたかアンケートをさせていただきました。その結果、「自分自身の考え方や捉え方が変わった」「視点や解釈が広がった」「対象者の方への理解が深まった」「サポート体制が整えられた」「知らないケースだと逆に新しい発想が生まれると思った」「自分にはない意見が聞けて良かった」などのプラスの意見を多く寄せて頂き、改めて実践を重ねていく事の必要性を強く感じました。
合同カンファレンスを行う上で具体的な方法を抽出できたり、抽出に至らない場合でもこれまでのかかわりとは違った視点がとり入れられることで対象者の方の生活が少しでも良い方向に向かうように・・・いつも心がけています。
一回一ケースのペースで皆さんとこつこつ合同カンファレンスを継続し、これまで約50ケースの検討を行うことが出来ました。これからも地道に継続していきたいと思っています。
精神科チーム医療推進委員 K.U.