Monthly Archives: 2月 2013

目から鱗

目にされた方も多いと思いますが、とってもおもしろかった新聞記事(山陰中央新報より)を紹介します。

人間には「自分は平均より優れている」と都合良く錯覚する脳の仕組みがあるそうです。この自己肯定は「優越の錯覚」と呼ばれ、未来に希望をもち目標に向かうために重要な心の働きとのこと。

この研究で、多くの人が自らを「平均より2割優れている」と認識しているのに対し、抑うつ的な人は自分自身をより現実的に認知するようになっていることがわかったそうです。

人間は自分が優れていると錯覚することで頑張れる仕掛けがあるそうです。何か妙に納得させられました。こころが弱っている人に「自分にはできる」と思えるように支援すること、大切なんですね。

by 70

連携

最近私が業務の中で考えさせられるキーワードが『連携』です。当法人で先月〝精神科チーム医療推進委員会〟が発足されたこともあり、法人内でも関心が高まっているキーワードです。

家族と一緒に生活をしておられた利用者さんは、幻聴や被害妄想により不安定な状態が続いていました。薬に対する強い抵抗感を抱いており、服薬の促しにも応じてもらないこともあり、試行錯誤の訪問を続けていました。家族も本人の状態に疲弊され、限界寸前の状態もあったため入院となりました。本人は入院を拒否していたこともあり、今回の入院を今後のためにも絶対に無駄にしたくないとの思いもあり、病棟スタッフに対して在宅での状況報告と退院後にも活かせる案を提案させて頂きました。病棟スタッフはすぐに私たちの意図を汲み取って頂き、入院中に個別の対応策をとって頂くことになったのです。

退院後にこの取り組みの効果を得るかどうかはわかりません。しかし、地域と病院が協同しているという感覚を強く感じた瞬間でした。このケースを通じて今後の『連携』のあり方に関するヒントを得たような気がします。

By  kyuu

暗算の正確さ

先日利用者さんと一緒に買い物に出かけました。その利用者さんは暗算が得意で、支払いをするまでに買った物の金額を計算してからレジに行かれます。今までは一円の桁を0か5になるように買い物をしておられましたが、最近はそのこだわりがなくなっていました。

時間をかけ、計算しながら買い物を終え、レジに行くと、5千円札一枚と、3円をすぐに出されたのですが、一円の桁が7円と違っていました。今まで間違えることがなかったため、そんなこともあるんだと思っていました。ところが、利用者さんはレシートをじっと見て、値段の打ち間違いを発見。すぐに店員に伝え、訂正してもらうことができました。その様子を見ていて、暗算の正確さにびっくりし、感動してしまいました。暗算の正確さはこの利用者さんのストレングスだとあらためて感じた出来事でした。  by N

一人暮らしの強さ

母親と二人暮しだった利用者さん。母親が急に亡くなり、一人暮らしになって2ヶ月が経過しました。母親が亡くなったことで、家のことや様々な手続きなど、自分でしなくてはならない状況になり、逆に落ち着き、しっかりとしてきました。

本日も、訪問に行った際には、4月の中旬にある法要のお膳の準備をしていました。まだまだ、先のことなのですが、本人は『やってみないと、どのくらい時間がかかるか分からないし・・・、練習してみた』と話されていました。今まで、お膳の準備をしたこともなく、どうしたのか聞くと、『近くの仏壇屋のおばちゃんに聞いた』と言われました。わからない事があると、地域に住む人たちに自ら聞くことができており、以前も、布団屋さんに母親の布団や衣類などの処分の仕方などを聞いたりもしてました。地域で、本人を受け入れてくれる人たちがいることは、環境のストレングスですが、そのストレングスに対して、自ら助けを求めることができている、本人の素晴らしいストレングスを感じる事ができました。環境と本人の能力のストレングスが、しっかりとマッチングしてますね。

私たち訪問者は、手を出しすぎないように気をつけることも大切です。手を出しすぎてしまうと、その人の成長する機会や力を奪ってしまいかねません。人は、その機会があれば、成長する力を持ってますね。私たちは、そのチャンスが活かされるように温かく見守っていきますよ。        by kino

葛藤

昨年11月に念願のバイク免許を取得したAさん。免許取得後、バイクが欲しいと言い続けていましたが、ついに本日22日購入の運びとなりました。購入するにあたり、バイク代金をどうやって支払うか。などなど四ヶ月にわたり、検討し合い、今、就労して毎月返済していこうという話しが出ています。良き就労場所が見つかることを願うばかりです。さて・・・あれだけ、バイクを買いたいと言っていたAさんですが、いざ購入が前向きになると、「どうしようかな~。危ないしな~。」などという気持ちが出始め、「欲しい。乗りたい。」との間で、心の葛藤がありました。この葛藤こそ、Aさんのストレングスであると思います。新しいことへの挑戦。Aさん頑張れ!とエールを送りたいと思います。    byタケチヨ

ひとり暮らしの寂しさ 2

今日相談があったアルコール依存症のケース。

妻に先立たれ一人暮らしになってから、一日アルコールを飲み続け歩けなくなっているとのこと。訪問すると「帰れ!用はない!」と怒鳴られましたが何とか自宅にあがらせてもらい話をする事ができました。「酒はやめん!別に死んでもいいんだ。放っておいてくれ」とアルコール依存の方の常套句。

みんな心配してますよ…ご家族も…との言葉に「一人息子は遠くにいるし来やーせん。小学5年の孫は頭がいいんだ。将来、浜田の大学に入ってくれたらちょくちょく会えるんだがな〜」とぽろり。

孤独に耐えきれず虚勢をはり、アルコールで現実逃避し、社会から孤立しているこの方も、心に閉じ込めていた家族への想いが垣間みれました。人間ひとりで生きていくことは、とても大変なことなんだなとつくづく感じる一日でした。 by 70

ひとり暮らしの寂しさ

私は2週間前から家庭の事情もあり、アパートで単身生活となっています。帰宅しても迎えてくれる人はおらず、食事をし入浴し就寝し、朝起きてもおはようと声をかえる人もおらず、会話をすることさえありません。そんな生活パターンに変化し改めて『家族』の大切さに気付かされています。

本日、訪問したスタッフより「〇〇さんがヘルパーに来てもらいたいと言われました。」との報告が偶然にも2名おられました。理由を確認すると、「今まで家族のために介護保険のヘルパーさんが来ていたのに、単身になってから来なくなったので寂しいです。」とのこと。先月に家族が亡くなったことで、家族と同時に家族に関わった人達の来訪が一気になくなり、寂しさを痛感しているようです。

もうひとりの利用者は、「居室の掃除をしてもらいたい。」との理由でしたが、長年ひとり暮らしを続けていますが、「ひとりは寂しいですよ。」と訪問時にしみじみ語ることからも誰かに来てもらうことでその寂しさを埋めようとしているのかな?と私は推測しました。

まさに今の私の状況と同じで、とても共感できます。ひとり暮らしの寂しさを少しでも軽減することができるよう、訪問支援の重要性を改めて感じました。

By  kyuu

最終回を迎えて

 ここまで、ご愛読くださった皆さん、本当に本当に、ありがとうございました。こうして、終わりを告げるのは、突然のような気もするし、もう今がいいころかな、とも思います。なぜなら、今思うところは全部書いてきたから。すべて吐露させてもらえたから。だから、私は幸せです。こんな場所がもらえて。チャンスがもらえて。

 「ブログを書いてみない?」と今回のことを私に勧めて下さった西川先生をはじめ、ホームページ開設にご尽力いただいた方々、時にコメントを寄せてくださったり、ご愛読してきてくださった方々、本当に感謝です。ここに厚くお礼申し上げます。

 これからも、自分を研鑽するべく、いろんなチャンスをものにしながら、生きていきたいな、と思います。本当に本当に、皆様に出会えてよかった。読んでいただけてよかった。そう思います。名残惜しい気もするけれど、一旦、ここで木の葉雫のブログは締めさせていただきたいと思います。これまで本当にありがとうございました。

 お礼に、最近目に止まった心に残る詩を紹介して終わりたいと思います。

    <うさぎ>        

                                 まど みちお 

    うさぎに うまれて

    うれしい うさぎ

    はねても 

      はねても

        はねても 

          はねても

    うさぎで なくなりゃしない

 

    うさぎに うまれて

    うれしい うさぎ

    とんでも 

      とんでも

        とんでも 

          とんでも

    くさはら なくなりゃしない

神様はおじいさん!

病的な体験によって、辛くなったとき・悩んでいるとき、どのように対処していますか?

「おじいさんに聞いています。色々と助けてくれるんです。どうすればいいか?どんな風に考えればいいか?私に教えてくれます。」と言われる利用者さんがいました。訪問によって関わりを始めた頃、私たちはその話しを本人から聞いて、“おじいさん”は実在する人物だと思っていました。しかし、詳しく聞いてみると、その“おじいさん”の正体は、“神様”であることが分かりました。その他にも、おばあさん=“魔女”の他、死神やギリシャ神話などに出てくる神様たちにも助けてもらっているそうです。助けてくれる人(実在する・しないに関わらず)がいることは、ストレングスですね。

みなさんも、困っている時などは、誰に相談していますか?誰かに相談することで、対処が見つかったり、心がスッとすることもありますよね。そんな相談相手として、気軽に悩みが伝えてもらえる訪問を目指しています。      by kino

ソーシャルサポートという言葉の認識

ある新聞の一面で「ソーシャルサポート」という文面に目がいきました。ソーシャルサポートとは、ある人の周囲にいて、その人をさまざまな意味で助けてあげる人を言う。どんな人かというと、配偶者、パートナー、兄弟姉妹、親、子供、親友、同僚、近所の人など、さまざまである。このソーシャルサポートとは、話しを聞いて共感してくれる相手のこと、病院の送り迎えをしてくれる人、色々な情報を集めてくれる人達などであり、これらが人生を充実させ健康を保たせてくれて、病気になった時には助けになる。自分は一人ではないという気持ちも出てくる。と書いてありました。改めて廻りを見渡すと、身近なソーシャルサポートの存在の大きさに気付かされます。なにげなく耳にしていた言葉ですが、人と人との関わりを大切にしたい。そして、ソーシャルサポートの大切さを見つめなおすことができました。            byタケチヨ